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意識の段階(1)

同じ世界で、同じように生活していても、意識の世界によって、見えている真実が異なってきます。それを分かりやすく三つの段階にしてみました。

第一段階、社会的常識の次元

日々の生活の中の営みのすべてが、この次元にあります。
正しいこと、悪いことの判別、自分のために人を傷つけない、人間同士がお互いの利益を損なわない共存関係を保つ。
それを維持するための、警察や国家、法律などの存在。

ここでは、私とは肉体の自分が全存在ですから、死は人間の終わりとされています。
そのため、肉体にとって良い環境、状況を整えることが幸せであると思われています。

第二段階、霊的意識の次元

私とは肉体ではなく、霊そのものであるということを理解している次元です。
自分の本質は、霊なので、肉体が滅びても、霊は滅びることなく生命は生き続ける、だから今の目の前の出来事だけで幸不幸を決めるのでなく、魂的成長や生死を越えた価値観に生きること、(輪廻転生や因縁因果)すべての現象は自らが引き寄せてくる、ことなどを理解しています。

第三段階、一つ意識(ワンネス)の次元
私という存在そのものがなく、霊や魂、「個」としての存在そのものがないことを理解している次元です。
全てはつながっており、たった一つの大いなる意識だけが存在している、過去、未来がなく、今だけが存在しているという次元。
幸せと不幸や、善と悪、光と闇など本質的には同じもの、陰陽を越えた絶対「空」の世界。


これらの意識の段階は、神が個体となることすなわち、自己忘却のステージ(第一段階)からはじまり、自己発見(第二段階)を得て、元の姿へ戻る(第三段階)というプロセスで、それぞれの段階において、見えてくる世界や認識、そして真実が変わります。
そのため、各段階の人々では意思疎通は計れませんが、上の次元から見ると、下の次元の状態がよく分かります。
逆に、下の次元から上の次元を見ても、理解出来ません。
段階というと、上とか下とかをイメージすると思いますが、私達は誰でも、この三つを同時に体験していて、今意識がどこで暮らしているのかが違うということになります。

この三段階、まず死に対しての認識は、

第一段階、肉体が死ねばすべて終わり。
第二段階、人間は霊魂なので、肉体が死んでも生き続ける、前世があり、来世がある。
第三段階、個としての魂は、大いなる魂の一部、そもそも死という概念がない。


自分と他人に対する認識は、

第一段階、別の存在、個の自分と他人は分離している、 自分の幸せのために他人を利用している。
第二段階、他人は自分の鏡、他人を幸せにすることで、自分が幸せになろうとしている。
第三段階、自他分離感の消失、全てが自分。


幸せに対する認識は、

第一段階、幸せな環境が整えば、自分も幸せになれる。
第二段階、自分の意識が幸せになれば、幸せな環境が引き寄せられる。
第三段階、幸せも不幸も同じ一つのもの、幸不幸を超えたところに至福がある。


自我の状態は、

第一段階、自我で動いていることに気がつかない状態。
第二段階、自我に振り回されずに、自分を客観視出来る状態。
第三段階、自我が消えた(無我)状態。

という感じで見てみると面白いですね。





マイミク ツトムさんからの日記の転載です。